「目的」と「目標」は違うということを親が理解する
大人でもわかっていない「目的」「目標」の違い
【目的】
1 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。「当初の目的を達成する」「目的にかなう」「旅行の目的」
2 倫理学で、理性ないし意志が、行為に先だって行為を規定し、方向づけるもの。
[用法]目的・目標――「目的(目標)に向かって着実に進む」のように、めざすものの意では相通じて用いられる。◇「目的」は、「目標」に比べ抽象的で長期にわたる目あてであり、内容に重点を置いて使う。「人生の目的を立身出世に置く」◇「目標」は、目ざす地点・数値・数量などに重点があり、「目標は前方三〇〇〇メートルの丘の上」「今週の売り上げ目標」のようにより具体的である。
【目標】
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を目標にして東へ進む」
2 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の目標になる」
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「目標を達成する」「月産五千台を目標とする」「目標額」
うちの坊っちゃんの場合は
「目的」= 世界の大統領
「目標」= とりあえず東大
こんな感じに本人は捉えています。
(大統領になりたい本当の目的はまた追々・・・)
もちろん、子どもがそんなこと最初からわかるわけがないので
「目的」と「目標」の違いは耳にタコが出来るほど言い聞かせたのは私です。
(´・ω・`)
なぜ目的と目標の違いを徹底的に理解させたのか
それは「道を見失わないため」
大人の私でも
「あれ?なんで私こんなことしてるんだろ?」
と普通に思うことが山程ありまして、これは人生を「目的なし」に生きてきた結果、たどり着くべき場所がわからないからなんですね。
ほんと、痛感します。
今どこへ向かってるんだろう?って。
でも、会社の目標は理解出来るんですよ。
今月の○○支店の売上目標 ○○○○万必達!!!
なんて書かれたら、「おっ・・・おう・・・」と思いつつも、売上達成しないと会社潰れて給料でなくなるんだなとわかります。
生きる目的、これ子どもにも大切なんだと思います。
目的なしに勉強は続くのか?
目的地にたどり着くまでは、とりあえず続くんだろうなと思いますが、親が何を目的として見せてあげることが出来るかで、本人が素晴らしい人生を送ることが出来るのか、ニートになるかの分かれ道になるような気がします。
ある時、某KRS学園の現役の先生から我が子の進学にあたりアドバイスを頂いたことが有りました。
「京大入るとね、京大に入ることが目的になってしまってた子ども達が、伸びたパンツのゴムのようになって、結局何をしていいのかわからなくなってやめていくんだよね。だから、東大に入ることを目的にしちゃぁいけないよ。」
これですよ、これ。
目的と目標を間違えてます。
目的を有名大学合格にするのも、大企業へ就職するのも、それはそれでいいんだと思います。
そこまでは子どもも親に尻を叩かれながらも、わけも分からず洗脳されて頑張れるんじゃないかなと思います。
だけど、大学合格を目的にしてしまっていた親の元で合格をすると、親は有名大学に入学出来た我が子に大満足し、それ以上は当然何も言わなくなりますよね。
ところがですよ、それでは子どもが路頭に迷うわけです。
「おれ、この先どないしたらええねんな(´・ω・`)」
そんなこと自分で考えろと、ここまで育ててやったじゃないか!と言いたくなるかもしれませんが、本人の意思とは関係なく、親の影響を多分に受け、下手すりゃ成績下がれば怒られるのが怖くて、褒めて欲しくて、認めて欲しくて頑張ってきた子どもからすれば、一気に「褒めてくれる」「認めてもらえる」がこの段階で終わってしまうわけですよ。
これは親の責任なんじゃないかなと思うんです。
基本うちは「見守り隊」
自分の子どもが何をしているのか、成績が上がってないなと思うときは
「あのさ・・・、うるさいなと思うのはわかった上で言うけど、今のやり方が間違ってるからいくら頑張っても成績あがれへんのとちゃう?」
とヒントらしきものは今まで何度も投げかけてきました。
うちの奴は、ジメーーーーーッと反抗してきます。
「そんなことない、これでいける。」
「先生に言われたとおりにやってる。(まずやってない)」
「・・・・。(私を睨みつけ『ほんまやる気なくすわ』と心の声が聞こえてくる)」
面倒くさい奴だと思いつつも、一部軌道修正は必要と感じた場合は口を出します。
でも、私の夢や願望をヤツに求めたことは一度もありません。
私は勝手に思ってるんですよ。
目を離さず、見放さず、余計な時間を取らせないようにサポートする
これが大切だと思います。
決して自分の願望を押し付けがましく、それがいかにも人生の正解と言わんばかりに線路を引かないこと。
とにかく受験生の彼らにとって必要なのは「無駄な時間を省くこと」
この無駄な時間をいかに親がサポートして取り除いてやるかに注力すればいいと思ってます。
そりゃぁ、勉強のやり方見てたら口も挟みたくなりますが、挟みたくなるからこそ見ないように結果だけ見ることにしています。口を挟んだ結果自分の願望を口にして軌道修正かけたら終わりじゃないですか。
なので、私はひたすら時間の無駄になることはないかを「見守り隊」しています。
勉強に口を挟むのは助けを求めて来たときだけと我慢しています(笑)
人生の「目的」は子ども自身のもの。親の願望は彼らの「最終目的」ではない
成績が悪いと暴力振るわれる友達の話や、親の願望を満たして褒めてもらおうと頑張っている友達の話を、うちの子どもからよく聞きます。
恐ろしいなぁ・・・って本当に思います。
だけど、子どもは必死なんですよ。
だからこそ、もしこのブログを見てくださっている方がいらっしゃれば
ぜひお子さんと一緒に子どもの人生の「目的」について話し合ってほしいです。
そして、その目的が見えてきたら、親として全力でサポートをしてあげて欲しいです。
親からのパワハラなんてかっこ悪い。
そんなことで親の願望を満たす大学へ行っても、子どもは幸せになる確率が低い。
まずは、親が率先して「目的」と「目標」の違いを子どもに伝え、正しい道を自分の子どもが歩むことが出来るようにサポートして頂けたらと思います。
ま、偉そうなこと書いてますが、自分の人生の目的がわからずここまで生きてきた私なので、そもそも自分の願望事態がないんですけどね(笑)